東京原発

東京原発

最高にお薦めの映画です。

原発の問題を正面から取り上げた風刺映画が存在していたのは驚きました。原発事故の可能性をこれほど的確にわかりやすく訴えた秀作にもかかわらず、これまで我々の目に触れることのなかったのはなぜでしょうか?

もちろん東電をはじめとする関係団体がマスメディアに圧力をかけたということは想像に難くありません。
カネのため、利権保持のため意図的に言論をコントロールする彼らの存在は今回原発と一緒にこの日本から葬り去る必要があります。

そしてもうひとつ、この映画の中で語られているように、我々のこれまでの無関心も謙虚に反省しなければなりません。

今回の事故は取り返しのつかないほど大きな事故ですが、役所広司都知事が東京に原発を作ろうとしたのと同じように、そんなことでもなければ日本人は永久に目覚めるチャンスを失っていたのかもしれません。

どん底の中ですべての膿を出し尽くしてもう一度やり直しましょう。


  1. はるちゃん より:

    前半はそれなりにおもしろかったです。

    必要で安全なら東京に造ればいい。
    それができないのであれば推進派はアンフェアだ。
    米軍基地問題と同様。

    ただ、一方で推進派の一部の本心は核武装。
    それとは別の、米と繋がった政治的な思惑もあるのだろうか?
    そんなことは映画ごときでは表現できるはずもないが、
    少なくとも子供のテロリスト抜きの大人のドラマにして欲しかった。

    今回の災害にあてはめると、高度成長期以来維持され続けてきた官僚主導の政治、利権がらみの癒着体質の弊害を予見した映画でもある。

    遅すぎたとはいえ、今こそ、未来に向けたグランドデザインの再構築には良い機会だと思う。

    日本人は変わることができるのか?
    それが問われる数年になる。

    • 新太 より:

      はるちゃん、時間とって観ていただきありがとうございます。

      事故が起きてしまった後の心境としては、たしかに子供のテロリストは軽く感じてしまいますね。平和だった時代に作った映画が事故後の我々を満足させることはありえないかもしれません。

      細かいところでは偉そうに話していた大学教授が事件になると遠くで離れて見ていたのが面白かったです。アメリカがすでに事件を知っていたというのも『おっ』と思いました。あと原発推進派の石原都知事が都庁での撮影を許したのが意外に思いました。太っ腹なのか、映画製作には寛容なんでしょうね。

      映画の中の都知事が『人は事件が過ぎるとすぐに忘れてしまう』と言っていました。日本人の心理を言い当てた言葉だと思いますが、今回だけはこれはないでしょう。

      なぜなら不幸なことに放射能は風化しないからです。

      これまでもっとも大事な人命や健康、自然環境をないがしろにして何の哲学もないまま経済成長を重視してきたことを根本から改めなければ前に進むことはできません。

      そのことに薄々気がついていた若い世代が今回の事件によって目を覚まし、必ず時代を変えるエネルギーになってくれると思います。そして競争しなくても精神的に豊かに生きれる社会がやってくると思います。

      まずは原発を全廃すること(目標はできるだけわかりやすくシンプルなほうがいいですね)。日本人の英知でそれができるかにすべてがかかっていると思います。

      • はるちゃん より:

        いつもコメントをいただきありがとうございます。

        しかし、新太さんのコメントはいつもポジティブですね。
        私はネガティブに考えています。

        今回の政府の対応、同調するメディア、市民の反応を見る限り、あまり期待はできないと思っています。
        個人的には、もっと公正で公平な社会、もっと合理的で持続可能性の高い理念が共有できればいい、と思っていますが、5年や10年では無理だろうと予想します。

        不謹慎を承知で言えば、さらなるショックが必要では、と思います。
        腐敗しきった日本には、こんなに大きな衝撃も効果はないのかもしれない。

        現実的には世代交代による、緩やかな変化を待つ以外にはないのだと思います。

        現在、久しぶりにリベラルや左が元気になりました。が、

        たとえば、本格的で現実的な左。力強いリベラルの台頭。迎え撃つ保守。
        といった感じはありません。

      • 新太 より:

        はるちゃん、

        私が学生をやっていたのは30年ぐらい前ですが、当時のことを思うと絶望といえるほどみんな政治に無関心でした。

        政治を勉強しようと思って新聞読んでも何にもわかりませんでした。政治家は国民に向かってほとんど何も発信していませんでしたし、当時の議員は業界と癒着して好きなだけ私腹を肥やしていたと思います。

        政治家も企業も官僚もマスコミもみんなグルになって八百長をやっていたわけですからこっちが何もわからないのも無理はありません。

        ネットのおかげでやっと今頃になって事の真相がわかるようになったわけです。

        経済は停滞する一方ですが、情報革命は間違いなく猛烈な勢いで既成社会を崩壊に導いています。

        はるちゃんみたいに世の中の仕組みをわかった若い人が次から次へと出てきているのがその証拠で時代の変革を確信させてくれます。

        こうなるともう政治家はいい加減なことはできません。
        事故後も平気な顔をして原発推進や消費税増税をしゃーしゃーと語る政治家が卵をぶつけられるような事件もきっと起こるでしょう。

        今はまだエネルギーが弱くサザナミ程度かもしれませんが、今年中に大きなうねりに変わると思います。今回の事故がその流れを何十倍も加速させるはずです。

        一度団結したときの日本人のパワーは本当にすごいですよ。

        • はるちゃん より:

          うーん。
          私も30年前を思い返してなつかしく感じています。

          当時大学生だった私は、友達と飲みながらよく話していたものです。
          「日本はダメだ。」「後進国にやられる。」とか、
          「今の社会は不公平で不公正だから、嫌いだ。」と。

          ちょうど、スペースシャトルやチェルノブイリの事故が立て続けに起こり、
          科学や社会システムに疑念が持たれ始めた頃で、その後に続くベルリンの壁
          やソビエト連邦が崩壊するという、信じられない歴史的大事件が起こってい
          た時期でした。

          そして、日本では20年前にバブルが崩壊しました。

          「これで日本は変わる」と思いました。
          効率の悪いシステムを再構築しなければ立ち行かないと、思いました。

          しかし、その後の20年はどうだったでしょう?
          今後はどうなるのでしょう?

          私は悲観的な予想をしています。

          ただし、個人的には楽観しています。

        • 新太 より:

          そうですか!はるちゃんと私は同年代だったんですねw
          ネットをやるのは若い人だと思い込んでいましたので大変失礼しました。

          絶対ありえないと思っていたソ連が崩壊して東西の冷戦が終わり、世界は平和がやってくると思ったものですが、現実はそうでもなかたったですね。

          日本は世界を支配してしまうぐらいの勢いがありましたが、バブルの幻想に過ぎませんでした。バブルに踊った社会のゆがみも相当なもので、そのとき感じた「これで日本は変わる」という思いは私も同じだったと思います。

          いつまでもエコノミックアニマルでいてはいけない。あのバブルの崩壊は精神的にもっと大人になりなさいという天が我々に与えた試練だと理解していました。

          しかしそれから20年の間、日本人は変われませんでした。そしてとうとうこんな悲劇を呼び込んでしまったということだと思います。

          空白の10年が20年になりこのままでは30年40年と続く可能性があります。
          それを変えることができるのは個人の意識の目覚めしかないでしょう。

          私は第三の波といわれる情報革命の力を信じます。
          ホリエモンも孫さんもIT革命という言葉を口にしたと思いますが、表面をなぞったにすぎません。本当の情報革命はこれからだと思います。

          情報革命が進展すれば支配する人間と支配される人間の差はなくなります。ごまかしが効かない社会がやってくるわけです。これからの日本は本当の民主主義を実現する10年になると思います。

          いままでなんとなくわかっていたけれどもどうすればいいのか具体的でなかった方向性が原発事故ではっきりと見えてくると思います。


この記事のトラックバックURL:

コメントを投稿する




»
«